【読書メモ】良い質問とは。
良い質問とは、正しい答えを求めるものではない。
良い質問とは、すぐには答えが見つからない。
良い質問とは、現在の答えに挑むものだ。
良い質問とは、ひとたび聞くとすぐに答えが知りたくなるが、その質問を聞くまではそれについて考えてもみなかったようなものだ。
良い質問とは、思考の正しい領域を創り出すものだ。
良い質問とは、その答えの枠組み自体を変えてしまうものだ。
良い質問とは、科学やテクノロジーやアートや政治やビジネスにおけるイノベーションの種になるものだ。
良い質問とは、深針であり、「もし~だったら」というシナリオを調べるものだ。
良い質問とは、ばかげたものでも答えが明白なものでもなく、知られていることと知られていないことの狭間にあるものだ。
良い質問とは、予想もしない質問だ。
良い質問とは、教養のある人の証だ。
良い質問とは、さらに他の良い質問をたくさん生み出すものだ。
良い質問とは、マシンが最後までできないかもしれないものだ。
良い質問とは、人間だからこそできるものだ。
【<インターネット>の次に来るもの 未来を決める12の法則】NHK出版
ケヴィン・ケリー 著 服部桂 訳
(P380~381より引用)
質問は、思考領域においての
”水”のようなものだなぁ、と思った。
自己全体だけでなく、環境全体を”循環”するもの。
その質が悪ければすべてが悪くなり、良ければすべてが良くなるサイクルを生み出す。
あるのが当たり前すぎて、あまりありがたみを感じられてないけれど
なければ何もできなくなることや、汚れすぎて使えず必要にかられてから
はじめて『思考の根幹を成すものだったんだ』だと気づく。
悪い質問のサイクルは、早めに断ち切り
良い質問のサイクルを、絶えず自己へも他者へも向けてゆく。